2023-12-19

PSストア、PC/アプリに無くてもPS4内ストアには有るかも知れない。

何がキッカケだったか、『MOSS:第2巻』が気になってPSストアの販売ページを見に行ったところ、PS5版のみでPS4版のページが無くなっていた。PS5版ではPSVR2が必須で、PSVRは非対応のよう。たしか、PS4/PSVRの対応だったよな、と開発会社のページウェイバックマシンで確認すると、やっぱり過去にはPS4版が販売されていた痕跡がみつかった。

ザ・ゲームアワードでベストVRも獲ったゲームだし、PSVR2の販売促進を兼ねてPS4版は販売終了かな、と少し悲しい気分になったが、一晩寝て、いやいや、と、本当に販売終了になったか問い合わせてみようと思い立つ。

PSストアの問い合わせ先を探す。やっぱりまずはFAQばかり。もう少し潜ってみるとチャットでの窓口が見つかる。先行一人待ちの表示があるも待ち時間もほぼ無く、名前やらPSアカウントの入力を求められるが、すぐにやり取りが始まった。確認するので5分ほどお待ちを…、と、待っていると、PS4の所有確認があった。少し違和感を持ったが、PS4内のストアでの確認を求められた。ここでハッとした。なるほどと納得感も持ちつつ、確認不足だったな、という少し申し訳無さや恥ずかしさやら。

PS4を起動しストアで検索すると、PS4版の『MOSS:第2巻』が見つかった。
PS4からでのみ購入可能とは言え、PS5+PSVRでも動く模様。

パソコンやアプリ、PS5からもで購入出来るようにした方が僅かでも販売促進に繋がると思うのだが、何らかの事情があるのだろうと、少しモヤる気分を押し込める。購入出来ないかな、と半分諦めていたものが購入可能と分かり、また、チャットでの問い合わせも想定以上にスムーズで、満足感は高かったので良しとする。

同様な感じで、PC版/アプリ版のPSストアでは見つからなくても、PS4からなら購入できるゲームが他にも有るかも知れない。

2020-07-21

YahooメールアカウントをPOP経由で
Gmailに追加する際のエラー(timed out)への対処
:その2.Yahooメール削除作業編



やはり結論は最初に


Gメールクライアント(パソコン版)にYahooメールアカウントをPOP経由で追加する際、下記のようなエラーが出たときには、
pop.mail.yahoo.co.jp への接続に問題が発生しました。
サーバーから返されたエラー:
"Connection timed out:
There may be a problem with the settings you added.
Please contact your other email provider to verify the correct server name and port."

まずは、追加対象のYahooメールアカウント側の受信ボックスのメール件数を確認してみる。この件数が多い場合にも、上記にエラーになる模様
不要なメールを削除して、上記エラーが解消されるか試してみる。

削除対象が多い場合、削除作業は可能なら直接Yahoo側では無く、一旦、
gmailify(IMAP)で連携し直してからGメールクライアント経由で行った方が
効率良くストレスは少ない。

今回の場合は、5.7万件から1万件切るぐらいまで件数を減らすと、
エラーは解消された。2万件ではダメだった。

以下、経緯のような雑記の続き。


メールの削除を始めたはいいが…


Gメールクライアントでのメールの削除作業をイメージしつつ、半分ぐらいまで削除出来れば、エラーは解消するかな、と、軽い気持ちで、いざYahooクライアン側で削除作業を始める。

まずは消しても問題なさそうなメール文面や件名、送信元をキーワードで検索する。検索結果をざっと見て、一括で削除…、と思っていたら、一括選択が出来ない。設定変更で1ページ辺りの表示件数を100件まで増やす事は出来るが、1ページ毎に削除をしないといけない。また、その削除も、1ページ辺りの表示件数を少なくした場合は、そうでもないが、50件、100件と、表示件数を増やすと、目に見えて削除処理(ゴミ箱への移動)に時間がかかる。

ページ移動にも時間がかかることがあったり、「削除ボタン」を押しても反応が無かったり、フリーズしたか?と、タブを落として再表示させたり…。非常に悪い作業効率に暗い気分になった。


何か良い方法は?


とりあえず、所要時間や作業性の確認のためにも、と、最初の検索結果(件数は忘れた…)を削除し終えて、暗い気分のまま、何か良さげな方法は無いか、とネット検索してみる。1ページ辺りの表示数を増やす、受信ボックス内メールの一括削除、POPで取得時の削除、と、残念ながら、キタコレ感を得ないものばかりだった。
諦めて腹を括る。


ノウハウ的なものは多少貯まる


作業の裏で、ラジオ的に流せるような時間長めのYouTube配信を再生させて、削除マシーンと化す。にしても、「削除ボタン」を押すたびに起こる処理時間待ちが、作業のテンポを非常に悪くする。待ち時間に何かちょっと出来るな、と、配信の聞き流しだけでなく、シルバーコイン稼ぎも並行させてしまうほどに。

イライラしながらも作業を進めていく内に、
なんだかノウハウ的なものが溜まっていく。

最初は1ページ辺りの表示件数を、削除処理時間を鑑みて50件にしていたが、ページ移動の引っかかりや、ボタン押下でも動かない場合なんかも考慮しなおして、結局100件で進めるようになった。

削除したつもりでも、画面上に変化/自動遷移がない場合、削除処理が終わっておらず、それを確認せずに、ページを移動してしまうと、移動前のページの削除のやり直しになる。

上記の「画面上に変化/自動遷移」は状況によって異なる。その状況の違いは2つがあり、検索結果上での削除する場合と、受信ボックス上での削除する場合、である。前者では、対象メールに打ち消し線が表示された上、「フォルダー」が「受信箱」から「ゴミ箱」に変わる。後者は、対象メールが直接ゴミ箱に移動するようで、画面上から表示が消える。

削除操作は、メールクライアント上のボタンクリックだけでなく、ショートカットキーも使えるが、「Ctr-a」キーでの選択後に「削除ボタン」をクリックすると、削除処理が走らないような体感が多かったので、「Ctr-a」の後は「Delete」キーで削除するようになった。

削除処理を走らせている間、ページを下にスクロールさせると、
これまた体感値だが、処理が早く終わっているように感じた。

Yahooメールクライアントは、1次検索用と2次検索用に、2タブ立ち上げるようになった。1次検索の一覧を残しつつ、2次検索したい場合が多かったので。

作業後半になり、受信ボックスの1ページが丸々スパムになるようになってから気づいたのだが、同じ100件でも、検索結果からの削除と、受信ボックス上での削除では、体感、後者の方が早く感じた。

「ゴミ箱からの削除」でも、件数に応じて、それなりの時間がかかる。

少し余談、
Gメール上でメールを見ていたので気にしていなかったが、
Yahooメールの迷惑メールフィルターは、ほとんど機能していない模様。


半日ほどかかる…


ある程度まとまった件数を削除するたびに、アカウント追加の可否を確認していたが、結局、1万件を切ったタイミングでエラーなく、追加出来ることが分かった。振り返れば、半日ずっと削除作業をしていたことになる…。これで取り敢えずは、2つのYahooメールアカウントをGメールで参照出来るように戻せた。

あとは、削除対応していない方のアカウントのメール削除をどうするか、と、POP取得時のコピー残しの設定をどうするか。前者は、gmailifyで読めているし、後者は、やはりバックアップ的に残そうか、と両方先送りにする。そもそも半日作業で、それなりに疲れていたので、次のことをしっかりと考える余力がなかった。


ふと思いつくIMAP


妙案は、悩み事から少し距離を置くと、ふと浮かぶもので、翌日ぐらいだったか、POP経由時のメール削除方法を起点に、IMAP経由でのメール削除を思いつく。gmailify経由で参照しているメールに対して、Gメール上での削除操作がYahoo側でも反映されるなら、前日のような苦行にはならないだろうと。

まずは、1件試しにGメール上で削除してみる。Yahoo側で、そのメールを確認してみると、反映まで少し時間はかかるものの、ゴミ箱に自動的に移動していた。では複数選択ではどうか。複数選択の場合も、自動的にゴミ箱に移動されてはいたが、件数が違う。細かく見れていないが、POP経由で取得していたメールと、今回からgmailify経由で参照し始めたメールがゴチャッとなっており、完全な一対一対応にはなっていない感じ。

また、gmailifyを使うと、Yahooクライアント側にメールアドレスのような名前の新規フォルダーが自動で作成されるようで、そのフォルダには受信ボックスと重複するメールが散見された。それも、同じメールが2通あることが多く、つまりは、その重複分の容量は、本来の3倍に膨れ上がっている事になる。ざっと見比べてみた感じ、Gメール側でのタグ付きメールが相当する印象。新規フォルダ内のメール件数は、受信ボックスよりも2倍近くあったが、まずは、受信ボックス内の掃除に注力してみることにした。


楽しくなる削除作業


完全ではないし、気になる点はあるけれど、これで作業のテンポ感は格段に向上した。Yahooクライアントと違って、全件選択の一括削除は出来るし、その削除処理も格段に早い。また、Gメール側での迷惑メールフィルターの結果が、Yahoo側にも反映されているようで、POP経由の時のような、スパムメールがYahoo側の受信箱に残る事は、ほぼ無くなりそう。ただ、過去分のスパムについては、フィルタが効果していない感じなので、別途対応が必要かも。

それにしても、本当にサクサク作業が進む。Yahoo側のメールも目に見えて減っていく。気になっていた「新規フォルダ」内のメールもザクザク減っていったので、Gメール側から何か関連付けがされている雰囲気。

テンポ良く作業が進められるので、1000件釣れた!、これは30件だけか…、スパムには、こういうキーワードが多いのか…、こんなやり取りしていたのか、こんなサービスあったな…、などなど、検索ワードへのギャンプル的な快感や、過去の振り返り等も相まって、段々と作業自体が楽しくなっていた。しまいには、日常的なメール確認の後にも、気がつけば、削除対象の検索ワードを探していたり、若干中毒気味にも…。

取り敢えず、もう一方のYahooメールの受信ボックスも1万件以下したので、
当初のエラー問題は解決しているはず。


その後、少し落ち着いて


見落としで、消しちゃいけないメールも合ったかも知れないが、これまでも参照することなかったから、今後もないだろう、と、楽観的に考えつつも、
この記事を参考に作業される方は、ご注意を。

Yahooのサポートにも原因解明と問題解決の旨を返信しておいた。部内で共有され、今後の問い合わせの回答例のひとつになることを期待して。ただし、後日届いた満足度アンケートには、「500文字」の苦言をしたためた。

YahooメールアカウントをPOP経由で
Gmailに追加する際のエラー(timed out)への対処
:その1.原因究明編



まずは結論から


Gメールクライアント(パソコン版)にYahooメールアカウントをPOP経由で追加する際、下記のようなエラーが出たときには、
pop.mail.yahoo.co.jp への接続に問題が発生しました。
サーバーから返されたエラー:
"Connection timed out:
There may be a problem with the settings you added.
Please contact your other email provider to verify the correct server name and port."

まずは、追加対象のYahooメールアカウント側の受信ボックスのメール件数を確認してみる。この件数が多い場合にも、上記にエラーになる模様
不要なメールを削除して、上記エラーが解消されるか試してみる。

削除対象が多い場合、削除作業は可能なら直接Yahoo側では無く、一旦、
gmailify(IMAP)で連携し直してからGメールクライアント経由で行った方が
効率良くストレスは少ない。

今回の場合は、5.7万件から1万件切るぐらいまで件数を減らすと、
エラーは解消された。2万件ではダメだった。

以下、経緯のような雑記。



始まりは、3ヶ月前…


Yahooからセキュリティアラートのメールが届く。どうやら普段使いの場所以外からのログインの形跡が合った模様。ログイン履歴では、ログインされたかまでは分からず、履歴上はその一件のみのようだったので、急いでYahoo側のパスワードを変更する。多分悪さはされていないと思いたい…。

そのパスワード変更に伴って、Gメールクライアントに追加しているYahooメールのパスワード更新も必要になる。そこで、今回のこのエラーに気づく。

ざっとエラーになりえる部分を確認するも、特に設定をミスっているような事はなさそう。エラーメッセージで検索かけるも、有用な回答は見つからない。有り得そうなのは、今回の不正なログイン試行に対してYahoo側で一時的にロックしている場合。継続した不正ログイン試行があると面倒だなと思いつつ、時間での解消に期待して待ってみることにした。

その間、Gメールに追加していたYahooメールは、少し手間にはなるが、直接Yahooメールクライアントで確認するようにした。


それから1週間、1ヶ月、3ヶ月…


サーバー側での一時ロックは長くても1週間くらいか、と感覚的に考えていたが、一向に解消されない。継続した不正ログインの試行があるためか、まさか、1ヶ月もか?などと思いつつ、定期的にエラーの有無を確認していたが、日々の惰性に流され、3ヶ月ほどが経過する。


もう一つのYahooメールでも…


大きな問題にはなっていなかったので、このままでも良いかなと思い始めた頃、Gメールに追加していた別のYahooメールでも受信エラーしている事に気づく。

ちょっとしたサービスへの登録過程で、確認メールが一向にGメールクライアント側に届かない。POP経由なので時間がかかるのは仕方ないが、それにしても…、と、Gメール側でのメール受信履歴をみると、エラーで受信失敗になっている。これをみて、そう言えば…、と、散発的に受信エラーになっていた事を思い出す。その時には、後続の受信処理が成功していたので、調子悪いのかな、というぐらいで、特には気にしていなかったのだが。


gmailifyを試してみる


この別アカウントでの受信エラーを契機に、ふと「gmailify」を試してみようと思い立つ。YahooメールをGメールで受信し始めた頃(随分昔のはず…)には、無かったと思うこの機能、以前に試した時には、上手くリンク出来ず、使えないものと考えていたが、このタイミングで試してみると、サクッと接続できた。

これでYahoo側で参照していたアカウントもGメールでの参照に戻せるな、と、勢いに乗って、受信エラーになっているもう一つのアカウントもgmailify経由にしようと、POP経由の設定を削除してしまう…。そして、新規にgmailifyでの設定を作る際に、gmailifyの接続数制限に気がつく…。


Yahooのサポートに問い合わせる


根本的な問題の解決になっていないが、gmailifyの利用で対処できそうなところに、非常にヤラかした感の強いことをやってしまい、”勢い”が反転する。ダメ元でサポートに問い合わせることにした。問題になっているYahooのアカウント以外の、別会社のアカウントではPOPでエラー出ておらず、サーバー側でのロックも疑っていたので、グーグルではなく、まずはYahooに問い合わせようと思い立つ。

確認されそうな事をフォームにしたためていく。初報として十分かな、と思える情報を書き終え、送信ボタンを押すと、「500文字以内で」とのエラー表記。書いた文章を確認すると、1000文字オーバーだったので、このブロッキング手法に憤る。

反転していた勢いに憤りが被さる中、文字数を削除して、返信を待つことにした。


やっぱりの紋切り回答だったけど…


Yahooサポートからの回答は案外早く、半日ぐらいで届いた。想定していたとは言え、定型文な印象の上、半日ほど前に削除せざるを得なかった文言を確認され、再度、憤る。その憤りを勢いに、先方からの確認事項に返答する。

再度の回答が届く。この回答も紋切り感は否めなかったが、
以下の返信内容に何かが引っかかった。
セキュリティソフトの影響などにより送受信作業に時間がかかってしまい
メールが正常に送受信できない可能性があります。
確かに、エラー内容は「timed out」なのだけど、接続先サーバー側の接続拒否的な挙動を想定していたので、メール取込み処理の負荷の観点は抜けていたな、と。

検索キーワードをエラーメッセージから「読み込み エラー」的なものに変えてみると、まさに、なページにたどり着く。


削除作業という戦い…


Gメール側でのメール削除は、これまでも何となく行っていたが、取込み先のメールは触っておらず、POPでの取込み時にも「コピーを残す」にしていた。まずは、1つ目のYahooメールの受信ボックスを確認すると、5.7万件ほどのメールが溜まっていた。どこまで減らせば、POPでのアカウント接続できるようになるか。削除作業を進めていかないと分からないので、手を付け始めたのだが、この作業がこれまた一筋縄では逝かない新たな戦いであった…。

2020-05-19

PS4のリモートプレイ(Win10)時の雑音への対応

前段

ノートPCを新調し、OSが3世代ほど上がった。特に重たい処理をさせるつもりはなかったけれど、メモリ8GBぐらいはほしいと、6万弱のレノボのIdeaPad S340を購入した。

当初はブラウジングぐらいにしか使っていなかったが、ものは試しと、評判の良い『FF14』やら、Steamの少し古めのゲームに手を出し始めた。

特に大きなストレスを感じることなくゲームを遊べていて、その流れでPS4のリモートプレイも試してみた。というのも、当初PS4の購入はPSVRの付属品という極端な考え方で、当時の目的だった『Rez infinite』の専用機としたので、我が家にはテレビやPCモニタなどがなかったからだ。

でも欲は広がっていくもので、結局は、『Rez infinite』専用機には留まらず、なんやかんやでシネマティクモードで通常のゲームも遊ぶようになっていった。

ただ、ゲームに腰を上げるにあたって、PSVRをかぶる、という行為がちょっとした気持ちのハードルになっていて、ハマり込んでいるゲームであれば、ひょいっと飛び越えられるハードルであっても、スマホのように、ふと手をのばすという場合には、障壁となっていた。

そんなだったので、新規に購入したノートPCの画面でPS4のゲームが出来れば、この小さなストレスが減らせるかも、と考えた。

雑音以外は問題なさそう

設定自体は簡単に出来て、PS4、ノートPC共に無線環境だが、目に見える遅延は感じなかった。

ただ、無音の場面の時には、ほどんど発生しないのだが、何らかの音が鳴っていと、定期的なプツプツという耳障りな雑音が乗っていた。音がドンジャカするような派手な場面では、雑音は乗っているものの、さほど気にはならないが、少し場面のトーンが落ちてくると、足の裏のご飯粒のように没入の妨げになる。

通信速度か?

で、最初に考えたのが通信速度の影響。インターネット上での速度計測では共に50Mbps以上は出ていたので、雑音には関係していないかもと思いつつ、無線ゆえの何かがあるかも、と、有線に替えてみた。速度計測の改善は大きく見られたものの、雑音の解消には至らなかった。

つまり、通信速度の影響ではなさそう。で、改めて「リモートプレイ」をキーワードに、ネットやツイッターで検索してみるも、症状についてはいくつかヒットするものの、改善方法の記載は見つからなかった。

雑音の原因は?

しょうがないか、と諦めつつあったところで、iPhoneでのリモートプレイ時には、雑音は乗ってこないしな、と、Windows上での雑音問題にキーワードを替えることを思いつく。そうすると、どうもサウンドデバイスが悪さをすることがあるようで、「サンプルレートとビットの深さ」を大きな数値にすると、改善がみられそうな記事を見かける。で、当ノートPCで早速試してみるも、設定値が固定されていて変更できない…。どうもハードウェア的に制限されている雰囲気…。

カーネルミキサーの迂回仮想デバイスとか、また本筋とは違う深みに少し足をつっこみつつも、いやいや、と頭を振って考え直す。

音の出力先を替えれば…

音の出力先を現状のサウンドデバイス以外に、簡易に変更出来れば、と…、当ノートPCに付いているHDMIポートが目に入る。HDMI経由のサウンドデバイスも規定デバイス以外にあったな、と…、これが使えるスピーカーを検索、と…、これまた間違った方向に進み始めたところで、USBスピーカーで十分なことに気づく。

そんなに高くないUSBスピーカーとは言え、お試しで購入するのもな、となったところで、最近使っていないBluetoothのイヤフォンを思い出す。

現状の結論

雑音が出るなら出力先のサウンドデバイスを替えてみる

2020/05/19 21:15 追記:
直接のUSBスピーカーではなく、こういう方向性も。

2019-11-28

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その26

text key="ascension"

親愛なるエスターへ。

私は燃やした。

私の持ち物を。
私の本を。
この死亡証明書を。

私のは、書かれるだろう。
この島全体に渡って。

ヤコブソンは誰だったのか?
誰が彼を覚えているのか?

ドネリーは、
彼について書いている。
しかし、

ドネリーは誰だったのか?
誰が彼を覚えているのか?

私は描き、彫り、切り開き、曲を書いた。

この空間たる、
彼から引き出せた全てに。

別のもあるだろう。

私を覚えているような、
これらの海岸とは。

私は、

大海から浮き上がる。
底の無い島のように。

一体となる。
石のように。

アンテナとなり、
浮標となる。

彼らが君を忘れないように。

私達はいつもここに引きつけられる。

いつの日か、

カモメ達が戻ってきて、
巣を作るだろう。

私達の骨と、
私達の過去の中に。

私が自分の左に振り向くと、

私の横で飛んでいる、
エスター・ドネリーが見えるだろう。

私が自分の右に振り向くと、

私の横で飛んでいる、
ポール・ヤコブソンが見えるだろう。

彼らは残す。
白い線を。

空に刻んで。
本土に届くように。

助けが送られるように。
Dear Esther.

I have burnt my belongings, my books, this death certificate.

Mine will be written all across this island.

Who was Jakobson, who remembers him?

Donnelly has written of him, but who was Donnelly, who remembers him?

I have painted, carved, hewn, scored into this space all that I could draw from him.

There will be another to these shores to remember me.

I will rise from the ocean like an island without bottom, come together like a stone, become an aerial, a beacon that they will not forget you.

We have always been drawn here: one day the gulls will return and nest in our bones and our history.

I will look to my left and see Esther Donnelly, flying beside me.

I will look to my right and see Paul Jakobson, flying beside me.

They will leave white lines carved into the air to reach the mainland, where help will be sent.

text key="ascension2"

親愛なるエスターへ。

私はダマスカスの崖を燃やし、
私はそれの深遠を飲んだ。

私の心臓は、
私の脚と一本の黒い線。

その線は、
その紙の上に彫り刻まれている。
底の無いこの船にずっと沿って。

君は世界の全て。
私にとっての巣のように。

その中では、

無傷の卵が
化石ように形作られ、

一体化し、砕け散る。
そして、

小さな黒い花々を
まさに大気へと送る。

この感染から、希望を。

この島から、飛翔を。

この悲嘆から、愛を。
Dear Esther.

I have burned the cliffs of Damascus, I have drunk deep of it.

My heart is my leg and a black line etched on the paper all along this boat without a bottom.

You are all the world like a nest to me, in which eggs unbroken form like fossils, come together, shatter and send small black flowers to the very air.

From this infection, hope.

From this island, flight.

From this grief, love.




     

2019-11-26

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その25

text key="summita"

私は切らした。
登るべき場所を。

私は、
この身体を捨て去り、

空へ飛ぶ。
I have run out of places to climb.

I will abandon this body and take to the air.

text key="summitb"

私達は残す。

2つ並んだ飛行機雲を
その空に。

削られた白い線を
この岩々に。
We will leave twin vapour trails in the air, white lines etched into these rocks.

text key="summitc"

私はアンテナ。

私の消滅後、

私は情報を送る。
ありとあらゆる星へ。
I am the aerial.

In my passing, I will send news to each and every star.




     

2019-11-22

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その24

text key="ascent2a"

彼は酒に酔っていなかった。

エスター、
彼は酒に酔ってなどいなかったのだ。

彼はドネリーに酔っていなかったし、

ヤコブソンを海に、
吐き戻しもしなかった。

つまり、
彼は境界を越えなかった。

その失われた海岸と、

この始まりの群島の
終りの浜辺の境界を。

彼は意図しなかった。

彼のボンネットが
衝撃でくしゃくしゃになることを。
使ったテッシュのように。

彼のフロントガラスには
一面の星のきらめきは無かった。
天国の地図のような。

彼の塗装面には刻み描かれる。

回路図が。

カモメ達を呼び出す、
奇妙な魚が。

そのスリップ痕のリン光は
照らしている。

M5高速道路の、

エクセターからダマスカスまでの
全ての道を。
He was not drunk Esther, he was not drunk at all.

He had not drunk with Donnelly or spat Jakobson back at the sea; he had not careered across the lost shores and terminal beaches of this nascent archipelago.

He did not intend his bonnet to be crumpled like a spent tissue by the impact.

His windscreen was not star-studded all over like a map of the heavens.

His paintwork etched with circuit diagrams, strange fish to call the gulls away.

The phosphorescence of the skid marks lighting the M5 all the way from Exeter to Damascus.

text key="ascent2b"

目が見えない。
混乱で。

耳が聞こえない。
カゴに入れられた交通のうなり声で。

心臓が止まった。
ダマスカスへの道中で。

ポールは。

路側に座っていた。
肩をすぼめて。

カモメのように。

血まみれのカモメのように。

役に立たずで、絶望的。

梅毒の地図製作者のように。
死にゆくヤギ飼いのように。
感染した脚のように。

サンドフォードとエクセターへの
交通を止める、

腎臓結石のように。

彼は酒に酔っていなかった。

エスター、
彼は酒に酔ってなどいなかったのだ。

つまり、
彼の道路と、彼の地下道と、彼の小道の、
全てが必然的に導いた。

この衝突の瞬間へ。

これは今までの自然な状況ではない。

つまり、
彼はそこに座らされるべきでは無かった。

彼の化学薬品と、
彼の回路図と共に。

彼はそこに、
全く座らされるべきでは無かったのだ。
Blind with panic, deaf with the roar of the caged traffic, heart stopped on the road to Damascus, Paul, sat at the roadside hunched up like a gull, like a bloody gull.

As useless and as doomed as a syphilitic cartographer, a dying goatherd, an infected leg, a kidney stone blocking the traffic bound for Sandford and Exeter.

He was not drunk Esther, he was not drunk at all; all his roads and his tunnels and his paths led inevitably to this moment of impact.

This is not a recorded natural condition: he should not be sat there with his chemicals and his circuit diagrams, he should not be sat there at all.

text key="ascent2c"

私はこれらの水を汲み上げる。

隠修士の骨に向けて。
ドネリーの痕跡に向けて。
ヤコブソンの群れの形跡に向けて。

そして、
彼に罪を負わせた、
空のビンに向けて。

私は調べ回った。
高速道路のこの直線を。
21回。

再現するために。

彼の経路を。
彼の心臓が急停止した時点を。

そして、彼が見たものは唯一。
その月だった。

サンドフォード分岐路の上空の。

彼は酒に酔っていなかった。

エスター、
彼は酒に酔ってなどいなかったのだ。

そして、
それは彼の責任では無かった。

それは、
彼を運命づけた集中線。

これは今までの自然な状況ではない。

カモメ達は、飛ばない。
そんなに低く、高速道路の上を。

そして、
彼の急ハンドルの、理由にもならない。

そのペンキは五線譜に刻まれた。
彼の車から離れて。

感染のように、
直接、心臓に向かって。
I have dredged these waters for the bones of the hermit, for the traces of Donnelly, for any sign of Jakobson’s flock, for the empty bottle that would incriminate him.

I have scoured this stretch of motorway twenty-one times attempting to recreate his trajectory, the point when his heart stopped dead and all he saw was the moon over the Sandford junction.

He was not drunk Esther, he was not drunk at all, and it was not his fault, it was the converging lines that doomed him.

This is not a recorded natural condition, the gulls do not fly so low over the motorway and cause him to swerve.

The paint scored away from his car in lines, like an infection, making directly for the heart.

text key="ascent2d"

カモメが一羽、
疲れ切ったボンネットに止まっていた。
冷たく横を向いて。

一方で、
サイレン音が降ってくる。
少し離れた距離から。

そしてまた、
その金属がうめき声を出す。
私達の悲嘆の中。

私は、この闇夜に居て、
歩いている。

古びたパンとカモメの骨。

年老いたドネリー、
その酒場で自分の飲み物を握っている。

年老いたエスター、
私達の子供達と歩いている。

年老いたポールは、
相変わらずで。

年老いたポール、
彼は震え、彼は怯え、
そして、

彼は自分の光を消す。
孤独に。
A gull perched on a spent bonnet, sideways, whilst the sirens fell through the middle distance and the metal moaned in grief about us.

I am about this night in walking, old bread and gull bones, old Donnelly at the bar gripping his drink, old Esther walking with our children, old Paul, as ever, old Paul he shakes and he shivers and he turns off his lights alone.




     

2019-11-20

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その23

text key="channel"

ドネリーが、
これを経験してさえいたなら、

彼は悟っていただろう。

自分が、自身の持つ海岸線であると。
私と同じように。

まさに私が
この島になりつつあるように、

彼もまた、
自身の梅毒となった。

引きこもるために。

焼けるシナプスに。

その岩々に。

その感染に。
If only Donnelly had experienced this, he would have realised he was his own shoreline, as am I.

Just as I am becoming this island, so he became his syphilis, retreating into the burning synapses, the stones, the infection.

text key="ascent1a"

私の車に、その後、
戻ると、

両手はいまだ震え、
頭は裂けて開く。
その衝撃で。

別れを告げる。

涙ぐんだ叔母達と、
心に傷を負った叔父達に。

さようならを告げる。
現象に。

さようならを告げる。
実体に。

さようなら、
ウルヴァーハンプトン。

さようなら、
サンドフォード。

さようなら、
クロマー。

さようなら、
ダマスカス。

この崖道は滑りやすい。
露に覆われていて。

つまり、よじ登るには厳しい。
そのような感染を持っていては。

私は悪い肉を切り除き、

そのアンテナから、
それを吊るさなければならない。

私はきっと満たされる。
まさにこの大気で。
Returning to my car afterwards, hands still shaking and a head split open by the impact.

Goodbye to tearful aunts and traumatised uncles, goodbye to the phenomenal, goodbye to the tangible, goodbye Wolverhampton, goodbye Sandford, goodbye Cromer, goodbye Damascus.

This cliff path is slippery in the dew; it is hard to climb with such an infection.

I must carve out the bad flesh and sling it from the aerial.

I must become infused with the very air.

text key="ascent1b"

ヘッドライトは、

これら網膜に映っている。

そして、あまりに長い。
底のない私の島の地下道には。

海の生き物が表面に上がっているが、
カモメ達はここにはいない。

それらを彼らの巣に戻すような。

私は釘付けになった。

開かれ、凝視する、
それ自体に惹かれる眼。

私は感染した脚になった。

その追跡線は形作る。
完全な地図を。

M5高速道路の分岐路の。

私はその出口を出る。
太ももの中間にある。

そして、
真っ直ぐに落ちる。

私のエスターの元へ。
There are headlights reflected in these retinas, too long in the tunnels of my island without a bottom.

The sea creatures have risen to the surface, but the gulls are not here to carry them back to their nests.

I have become fixed: open and staring, an eye turned on itself.

I have become an infected leg, whose tracking lines form a perfect map of the junctions of the M5.

I will take the exit at mid-thigh and plummet to my Esther.

text key="ascent1c"

私の腹の中の石は、
私を押し下げ、

確実にするだろう。

私の下りが正しく、
そして、真っ直ぐである事を。

私は切り抜ける。
これら堕落した薬のもやを。

そして、獲得する。
明瞭さを。

全ての私の機能は妨げられ、
全ての私の脈道は窒息している。

もし、私がその頂上に着く前までに、
私の脚が朽ちないなら、

それは奇跡だろう。

21の接続がある。
そのアンチロックブレーキの回路図には。

21の種がいる。
これら島に住むカモメには。

21マイルある。
サンドフォード分岐路と
家の脇道の間には。

全てのこれら事柄は、
偶然の一致であろうはずもない。
The stones in my stomach will weigh me down and ensure my descent is true and straight.

I will break through the fog of these godforsaken pills and achieve clarity.

All my functions are clogged, all my veins are choked.

If my leg doesn’t rot off before I reach the summit, it will be a miracle.

There are twenty-one connections in the circuit diagram of the anti-lock brakes, there are twenty-one species of gull inhabiting these islands , it is twenty-one miles between the Sandford junction and the turn off for home.

All these things cannot, will not, be a co-incidence.

text key="ascent1d"

背を曲げる。

爪のように。
ささくれのように。

その車輪にしがみついた、
溺死する男のように。

酒に酔い、そして、
螺旋状に進むその車輪は、

その失われた海岸に流れ着く。

砕けた翼のように破砕した、
月の下で。

私達は割れる。

私達は飛翔と停止。

これら卑劣な痛み止め。

この移り気な形態。

私は逃げ出す。

私は逃げ出す。
Bent back like a nail, like a hangnail, like a drowning man clung onto the wheel, drunk and spiraled, washed onto the lost shore under a moon as fractured as a shattered wing.

We cleave, we are flight and suspended, these wretched painkillers, this form inconstant.

I will take flight.

I will take flight.




     

2019-11-18

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その22

text key="northpatha"

ポールが転覆し、
ダマスカスへの道で死んだ時、

彼らは彼を生き返らせた。

彼の胸を打つことで。
道端に集められた石で。

彼は命が無かった。
21分の間。

それは確実に長く、
彼の脳内の酸素濃度の低下に十分で、

人智を超えた幻覚と錯覚の
原因となった。

私は痛み止めを切らしている。

そして、月は
ほとんど耐えられないほどの
明るさになっている。
When Paul keeled over dead on the road to Damascus, they resuscitated him by hitting him in the chest with stones gathered by the roadside.

He was lifeless for twenty-one minutes, certainly long enough for the oxygen levels in his brain to have decreased and caused hallucinations and delusions of transcendence.

I am running out of painkillers and the moon has become almost unbearably bright.

text key="northpathb"

私の脚の痛みは私を盲目にさせた。
数分間。

私が崖の道登りにもがいた時。

私は飲み込んだ。
もう一握りの痛み止めを。

そして今、私はようやく、
明瞭になったと、感じる。

私の周囲のその島は
かすむ程の距離に後退している。

私を案内するため、

月が私の手の平に、
降りようとしている間に。

私には分かる。
感染の太い黒い線が。

私の心臓に届こうとしていると。
私のズボンのベルトから。

フーガ/遁走曲の中で、
それは世界の全て。

低地からアンテナに向かって、
私が切り開いてきた道のように。
The pain in my leg sent me blind for a few minutes as I struggled up the cliff path: I swallowed another handful of painkillers and now I feel almost lucid.

The island around me has retreated to a hazed distance, whilst the moon appears to have descended into my palm to guide me.

I can see a thick black line of infection reaching for my heart from the waistband of my trousers.

Through the fugue, it is all the world like the path I have cut from the lowlands towards the aerial.

text key="northpathc"

私は自分の脚を引きずる。
自分の背後に。

つまり、
私はそれを引きずる。

私の視界の
薄暗い光の向こう側,

タイヤを吹き飛ばされ、
火花を散らしている,

くしゃくしゃの
ハッチバック車のように。

私は痛み止めを切らしながら、

月の揺らめきを辿っている。
家に向かって。

ポールが転覆し、
ダマスカスへの道で死んだ時、

彼らは彼の心臓を再開させた。

くしゃくしゃのハッチバック車からの
充電ケーブルで。

それは21回の試みが必要だった。

目覚めるように、
それを説得するには。
I will drag my leg behind me; I will drag it like a crumpled hatchback, tyres blown and sparking across the dimming lights of my vision.

I am running out of painkillers and am following the flicker of the moon home.

When Paul keeled over dead on the road to Damascus, they restarted his heart with the jump leads from a crumpled hatchback; it took twenty-one attempts to convince it to wake up.

text key="northpathd"

裂かれた金属の音。

岩端の上を走る歯。

信号を発する月。

私が君の横で身動き出来ない時。

冷えたエンジンのカチカチ音。

そして、

高所からの呼び声。

迂回路のような、
私の全意識。
A sound of torn metal, teeth running over the edge of the rocks, a moon that casts a signal.

As I lay pinned beside you, the ticking of the cooling engine, and the calling from a great height, all my mind as a bypass.

text key="overlook"

私は私の航海を始めた。
底のない紙の舟で。

つまり、
私はそれの中で月へ飛ぶ。

私は折られていく。
折り目に沿って。

だんだんと。
命の薄膜の中の弱い部分に。

今、君はその紙の反対側に住んでいる。
私とは。

つまり、私には分かる。
君の痕跡が。

そのインクの中に。

その繊維に、そのパルプ化した植物に、
染み込んでいる。

私達が水浸しになり、
鳥かごが崩れ分解するとき、

私達は混ざり合う。

この紙飛行機がその崖の端を離れ、
平行な飛行機雲を暗闇に彫るとき

私達は一体となる。
I’ve begun my voyage in a paper boat without a bottom; I will fly to the moon in it.

I have been folded along a crease in time, a weakness in the sheet of life.

Now, you’ve settled on the opposite side of the paper to me; I can see your traces in the ink that soaks through the fibre, the pulped vegetation.

When we become waterlogged, and the cage disintegrates, we will intermingle.

When this paper aeroplane leaves the cliff edge, and carves parallel vapour trails in the dark, we will come together.




     

2019-11-17

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その21

text key="lostbeach"

ここから私は見る事が出来る。
私の無敵艦隊を。

私は全て集めた。
私がこれまでに送ろうとしていた、
君への手紙を。

それは、

仮に私が本土にたどり着いていたなら、
代わりに、

私のリュックサックの底に
集めたであろう手紙。

私はそれらを広げ撒いた。
失われた浜辺に沿って。

それから、

私は一つ一つ、全部を手に取り、
それらを舟に折った。

私は君をその折り目に混ぜてから、

太陽が沈んでいく間に、
私はその艦隊を航海させた。

21個に粉々にされた君を
私は大西洋に預けて、
ここに座った。

君の全てが沈むのを観るまで。
From here I can see my armada.

I collected all the letters I’d ever meant to send to you, if I’d have ever made it to the mainland but had instead collected at the bottom of my rucksack, and I spread them out along the lost beach.

Then I took each and every one and I folded them into boats.

I folded you into the creases and then, as the sun was setting, I set the fleet to sail.

Shattered into twenty-one pieces, I consigned you to the Atlantic, and I sat here until I’d watched all of you sink.

text key="paul2a"

化学的な図があった。

彼がコーヒーを入れて、
私に渡したそのマグカップには。

そして、ベタついていた。
彼の手が揺れるその持ち手は。

彼はある製薬会社に勤めていて、
ウルバーハンプトン(地名)郊外を
拠点とするオフィスで働いていた。

彼は営業戻りだった。
エクセター(地名)での販売会議からの。

それは、
ヨーロッパ市場向け制酸ヨーグルト販売の
戦略見通しをまとめるものだった。

君ならその接続を君の指でなぞり、
その点同士を結合出来る。

そうすれば、
全く新しい化合物が生まれ、
活動し出すだろう。
There were chemical diagrams on the mug he gave me coffee in; sticky at the handle where his hands shook.

He worked for a pharmaceutical company with an office based on the outskirts of Wolverhampton.

He’d been travelling back from a sales conference in Exeter: forming a strategic vision for the peddling of antacid yoghurt to the European market.

You could trace the connections with your finger, join the dots and whole new compounds would be summoned into activity.

text key="paul2b"

化学的な図があった。

待合室の壁に貼られた、
そのポスターには。

それは適切に思えた。
その当時は。

つまりそれは、
その過程の静物的抽象表現だから。

隣の部屋で、
すでに機能停止し始めていた、
君の神経と君の筋肉の過程。

私は詰め込む。
ジアゼパム/鎮静剤を。

私がかつて、
化学の試験で一夜漬けしたように。

私は見直している。
私の選択を。

長く幸せな人生のための。
There were chemical diagrams on the posters on the walls on the waiting room.

It seemed appropriate at the time; still-life abstractions of the processes which had already begun to break down your nerves and your muscles in the next room.

I cram diazepam as I once crammed for chemistry examinations.

I am revising my options for a long and happy life.

text key="paul2c"

化学的な汚れがあった。

タールマック/舗装路の上に。

それらは、
エアコンの液漏れ、
ブレーキオイル、
そして、ガソリン。

彼は自分の指を嗅ぎ続けていた。
彼が道端に座って待っている間。

あたかも彼がそれらの匂いを
全く理解や認識出来ないみたいに。

彼は言った。

営業戻りだと。
エクセター(地名)での販売会議からの。

つまり、彼は立ち寄ったのだ。
早めの別れの一杯のために。

しかし、注意は払っていた。
その摂取量には。

君も聞こえたはずだ。
そのサイレンが。

アイドリングする交通の上から。
There were chemical stains on the tarmac: the leak of air conditioning, brake fluid and petrol.

He kept sniffing at his fingers as he sat by the roadside waiting as if he couldn’t quite understand or recognise their smell.

He said he’d been travelling back from a sales conference in Exeter; he’d stopped for farewell drinks earlier, but had kept a careful eye on his intake.

You could hear the sirens above the idling traffic.

text key="paul2d"

ポール、

道端の、

ダマスカス(地名)への出口の。

全てはカチカチと時を刻み、
冷たく静まっている。

全ての羽と、後悔。

全てのこれら信号は送られる。

私達の腹の中の
回路図を流れるような経路で。

あれらのひどく書かれた舟々。

切り裂かれ底なしに。

そのうねりの中で。

私達を永遠に岸へと打ち上げて。
Paul, by the roadside, by the exit for Damascus, all ticking and cooled, all feathers and remorse, all of these signals routed like traffic through the circuit diagrams of our guts, those badly written boats torn bottomless in the swells, washing us forever ashore.




     

2019-11-16

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その20

text key="emergencea"

月、

サンドフォード分岐路の上の。

ヘッドライト、

君の網膜の。

ドネリーは運転をした。
灰色のハッチバック型の
底の無い車を。

すると、

タールマック/舗装路の
全て生物達が湧き上がった。

彼に歌いかけるため。

あらゆる種類の記号が、
ぞんざいに走り書きされている。

私の動揺の断崖のいたる所に。

私の命は還元した。
電気回路図に。

私のカモメ達は全て、
飛んでいってしまった。

もう彼らはねぐらにつかない。
これらの岩礁/露頭では。

サンドフォード分岐路の上の、

その月の魅力は
強すぎる。
The moon over the Sandford junction, headlights in your retinas.

Donnelly drove a grey hatchback without a bottom, all the creatures of the tarmac rose to sing to him.

All manner of symbols crudely scrawled across the cliff face of my unrest.

My life reduced to an electrical diagram.

All my gulls have taken flight; they will no longer roost on these outcrops.

The lure of the moon over the Sandford junction is too strong.

text key="emergenceb"

私はここに座って、
二機のジェット機を観ていた。

それは平行な白い線を空に彫る。

そして、
その航路を図にしていたので、
私はそれらを追いかけた。

21分間。

それらが
サンドフォード近辺から離れて、

そして、
どこかに行ってしまうまで。

もし私がカモメなら、

私は彼らに合流するだろう。
自分の巣を捨て去って。

私は人智を超えた妄想に苦しむだろう。
自分の脳の酸素欠乏によって。

私は航海するだろう。
自分の舟から底を引き剥がして。

その高速道路を横断し、

再びもう一度。
私がこの島に着くまで。
I sat here and watched two jets carve parallel white lines into the sky.

They charted their course and I followed them for twenty-one minutes until they turned off near Sandford and were lost.

If I were a gull, I would abandon my nest and join them.

I would starve my brain of oxygen and suffer delusions of transcendence.

I would tear the bottom from my boat and sail across the motorways until I reached this island once again.

text key="emergencec"

私は望む。
この場所で、ドネリーと
知り合えたなら、と。

ならば、
私達はより多くの議論の機会を
持っただろう。

彼がこれらの石を塗ったのか?
もしくは、私か?

誰がそのツボを残したのか?
桟橋近くの小屋の中に。

誰がその博物館を形作ったのか?
海の下に。

誰が静かに落ちて死んだのか?
凍った水の中で。

誰がこの寂れたアンテナを建てたのか?
最初の場所に。

この島全体が
私の腹の表面に浮かび上がったのか?
強引にカモメ達を飛び立たせて。
I wish I could have known Donnelly in this place – we would have had so much to debate.

Did he paint these stones, or did I?

Who left the pots in the hut by the jetty?

Who formed the museum under the sea?

Who fell silently to his death, into the frozen waters?

Who erected this godforsaken aerial in the first place?

Did this whole island rise to the surface of my stomach, forcing the gulls to take flight?

text key="rocksa"

火と土、
私は火を選ぶ。

それは、選択肢の内で、
より現代的で、
より衛生的に思えた。

私は耐えられなかった。

そんな残骸が
再構成するという考えに。

縫い付けられている。
腕が肩に、大腿骨は腰に。

糸の線が描かれている。

高速道路上で、
静止した交通のように。

それを全て、
受け入れさせるため。

涙ぐんだ叔母達と、
心に傷を負った叔父達に。

この機会のために。
わざわざ飛行機で来た彼らに。

灰に還元せよ。
水と混ぜよ。
リン光性のペンキを作れ。

これらの岩や天井のために。
Of fire and soil, I chose fire.

It seemed the more contemporary of the options, the more sanitary.

I could not bear the thought of the reassembly of such a ruins.

Stitching arm to shoulder and femur to hip, charting a line of thread like traffic stilled on a motorway.

Making it all acceptable for tearful aunts and traumatised uncles flown in specially for the occasion.

Reduce to ash, mix with water, make a phosphorescent paint for these rocks and ceilings.

text key="rocksb"

私達は築き始めることになるだろう。
我々独自の北の海岸を。

私達は走り書きをする。
死んだ言葉と電気回路図で。

そして、それらを隠す。

未来の進学者達がそれらに関して、
独言しながらを熟慮するように。

私達は手紙を送る。
エスター・ドネリーへ。

そして、彼女の回答を求める。

私達は混ぜる。
そのペンキと灰とタールと、

そして、私達の感染による、
ほてり/幸福感を。

私達は月を描く。
サンドフォード分岐路の上空に。

そして、その路肩に沿って、
星々のように、
落ちてくる青い光も。
We shall begin to assemble our own version of the north shore.

We will scrawl in dead languages and electrical diagrams and hide them away for future theologians to muse and mumble over.

We will send a letter to Esther Donnelly and demand her answer.

We will mix the paint with ashes and tarmac and the glow from our infections.

We paint a moon over the Sandford junction and blue lights falling like stars along the hard shoulder.

text key="rocksc"

私は家に戻った。
盗んだ灰でポケットを一杯にして。

その内の半分は
私のコートから落ちて、
その車の内装シートに消えた。

しかし残りは、
私が丁寧に箱の中に仕舞い込んだ。

私のベッド横の引き出しの中に、
私が入れていた箱へ。

それは決して意図していなかった。
意味ある行為として。

しかし、何年にも渡って、
それは一種のお守りになった。

私はじっと座っていた。
じっと動かず、何時間も。

ただ、
だんだんと消えゆく粉末を
自分の手の平に持って。

ただ、
その滑らかさに意識を向けて。

やがて私達は全て、
すり減らされて砂粒へとなり、

その海へ洗い流され、
そして、四散するのだろう。
I returned home with a pocket full of stolen ash.

Half of it fell out of my coat and vanished into the car’s upholstery.

But the rest I carefully stowed away in a box I kept in a drawer by the side of my bed.

It was never intended as a meaningful act but over the years it became a kind of talisman.

I’d sit still, quite still, for hours just holding the diminishing powder in my palm and noting its smoothness.

In time, we will all be worn down into granules, washed into the sea and dispersed.

text key="rocksd"

親愛なるエスターへ。

私は感じる。

一歩一歩がより辛く、
より重くなっている、と。

私は自分の背のドネリーの遺体を引きずり、
これらの岩々を越える。

そして、私に聞こえる全ては、

彼の罪のささやきであり、
彼の回想のきっかけであり、

彼の焼けた手紙であり、
彼のきちんと巻きつけられた服であり。

彼は私に言う。
あなたは酔ってなどいなかったと。
Dear Esther.

I find each step harder and heavier.

I drag Donnelly’s corpse on my back across these rocks, and all I hear are his whispers of guilt, his reminders, his burnt letters, his neatly folded clothes.

He tells me I was not drunk at all.




     

2019-11-15

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その19

text key="chimneya"

その手術から、
私が意識を取り戻そうとしている時、

私はその光を覚えている。

彼らは私の目を照らした。
瞳孔の収縮を診るため。

それは、
見つめているようだった。

月明かりの空を。
井戸の底から。

人々はその頂上へ移動したが、
私には分からなかった。

君が彼らの一人かどうか。
When I was coming round from the operation, I remember the light they shone in my eyes to check for pupil contraction.

It was like staring up at a moonlit sky from the bottom of a well.

People moved at the summit but I could not tell if you were one of them.

text key="chimneyb"

これがあの縦坑のはずはがない。
彼らがヤギを投げ入れた先の。

それがあの埋立場所のはずがない。
燃え残った君の命の一部が
最後に行き着いた先の。

それがあの煙突のはずがない。
君を空に届けるための。

それが
あの場所のはずがない。

君が雨のように降り戻る先の。

再び、
土壌を豊かにし、

岩の中に、
小さな花達を咲かすための。
This cannot be the shaft they threw the goats into.

It cannot be the landfill where the parts of your life that would not burn ended up.

It cannot be the chimney that delivered you to the skies.

It cannot be the place where you rained back down again to fertilise the soil and make small flowers in the rocks.

text key="chimneyc"

私は握るだろう。
その手を。

君が私に差し出した手は、

頂上からこの井戸まで降り、
その暗い水の中へ。

そこでは、
小さな花々が這っている。
太陽に向かって。

ヘッドライトが映る。
君の網膜に。

月に照らされて。

火葬場の煙突の影の中。
I will hold the hand you offer to me; from the summit down to this well, into the dark waters where the small flowers creep for the sun.

Headlights are reflected in your retinas, moonlit in the shadow of the crematorium chimney.

text key="chimneyd"

これは溺死した男の顔。

月に照らされた水の中に、
映っている。

それはきっと
死んだ羊飼いに違いない。

君を家に送ろうとした男。

酒に酔った運転で。
This is a drowned man’s face reflected in the moonlit waters.

It can only be a dead shepherd who has come to drunk drive you home.




     

2019-11-14

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その18

text key="rivera"

私は横断している。
私自身の死の苦しみを。

私の脚の感染症は
石油の掘削機のようだ。

それは私の骨の奥深くから、
黒い汚泥を汲み上げる。

私は飲み込む。

ジアゼパム/鎮静剤と
パラセタモール/鎮痛剤を一握り。

意識を保つために。

痛みが私の中を満たす。
地下にある海のように。
I’m traversing my own death throes.

The infection in my leg is an oilrig that dredges black muck up from deep inside my bones.

I swallow fistfuls of diazepam and paracetamol to stay conscious.

The pain flows through me like an underground sea.

text key="riverb"

この洞窟が私の腹の中なら、
これはきっとその場所だ。

ここで
あの石が最初に形作られた。

その細菌はリン光を発して、
浮かび現れる。

歌いながら。
その地下道中に。

ここの全ては閉ざされる。
満ち引きによって。
潮流のように。

おそらく、
この島全体が実際に水中なのだろう。
If the caves are my guts, this must be the place where the stones are first formed.

The bacteria phosphoresce and rise, singing, through the tunnels.

Everything here is bound by the rise and fall like a tide.

Perhaps, the whole island is actually underwater.

text key="riverc"

私は旅をしている。
自分の身体中を。

感染の前線を辿って。

粉々になった大腿骨から
心臓に向かって。

私は飲み込む。
痛み止めを一握り。

意識を保つために。

私は錯乱状態の中、

対となる二つの光を見る。
月と、そのアンテナの。

それらは私を照らす。
その岩を介して。
I am travelling through my own body, following the line of infection from the shattered femur towards the heart.

I swallow fistfuls of painkillers to stay lucid.

In my delirium, I see the twin lights of the moon and the aerial, shining to me through the rocks.

text key="riverd"

私の最後の夢では、

私は心穏やかに座っていた。
ヤコブソンと共に。

そして、観ていた。

月は出ている。
サンドフォード(地名)の分岐路の上に。

ヤギ達は路肩で草を食べている。

その世界は野草に覆われ、

そして、
救済があった。

彼は私に見せた。

両肩の間にある
彼の熱病のきずあとを。

私にもあるそれは、

飛翔の萌芽。
In my final dream, I sat at peace with Jakobson and watched the moon over the Sandford junction, goats grazing on the hard shoulder, a world gone to weed and redemption.

He showed me his fever scars, and I mine, between each shoulder the nascency of flight.




     

2019-11-12

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その17

text key="deepcavea"

私が最初に見た彼は
その道の脇近くに座っていた。

私は君を待っていた。
その残骸から切り離されるのを。

その車は
高所から落下したかのように見えた。

そのエンジンの内臓が
タールマック/舗装路にあふれ出る。

地下の水のように。
I first saw him sat by the side of the road.

I was waiting for you to be cut out of the wreckage.

The car looked like it had been dropped from a great height.

The guts of the engine spilled over the tarmac.

Like water underground.

text key="deepcaveb"

彼らは交通を止めた。
サンドフォード(地名)の
分岐路まで戻って。

そして、
その路肩に上がってきた。
他の星からの無線信号のように。

それは21分かかっていた。
彼らが現れるまで。

私は観ていた。

ポールがその時間を
自分の時計で計っているのを。
それも秒単位で。
They had stopped the traffic back as far as the Sandford junction and come up the hard shoulder like radio signals from another star.

It took twenty-one minutes for them to arrive.

I watched Paul time it, to the second, on his watch.

text key="deepcavec"

それはあたかも、

誰かがその車に乗って、
それを揺さぶったようだった。
カクテルのように。

助手席の小物入れは開き、
灰皿とブーツで空になった。

つまりそれは生み出した。

グチャグチャの博物館や、
粉々の展覧会を。
It was as if someone had taken the car and shaken it like a cocktail.

The glove compartment had been opened and emptied with the ashtrays and the boot; it made for a crumpled museum, a shattered exhibition.

text key="deepcaved"

他の方向はない。
他の出口もない。

この高速道路には。

速度を上げて、
この分岐路を通り過ぎると、

私は見た。

君は道端で、

君の震えた手の中の
最後になる飲み物を

待っている。
There is no other direction, no other exit from this motorway.

Speeding past this junction, I saw you waiting at the roadside, a one last drink in your trembled hands.




     

2019-11-11

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その16

text key="tunnela"

ここから、
この最後の時間、

私は理解している。
後戻りが出来ない事を。

トーチが弱くなっている。
私の決意に沿って。

私には聞こえる。

海の生き物たちの歌声が。
私の上方の通路から。

そして、それらは

カモメ達の帰郷を
期待させている。
From here, this last time, I have understood there is no turning back.

The torch is failing along with my resolve.

I can hear the singing of the sea creatures from the passages above me and they are promising the return of the gulls.

text key="tunnelb"

ヤコブソンはこんな遠くまで
這って来たのか?

私はその引っかき傷を
特定出来るのか?

その岩にめり込ました彼の爪を
ボロボロにした傷を。

私は彼を追えているか?
空洞/細胞単位で。
インチ単位で。

なぜ彼は自分自身に背を向け、
その登りを完遂しなかったのか?
Did Jakobson crawl this far?

Can I identify the scratches his nails ruined into the rocks?

Am I following him cell for cell, inch for inch?

Why did he turn back on himself and not carry through to the ascent?

text key="tunnelc"

ドネリーは
この洞窟を通っていない。

ここから中では、
彼の案内は、すでに信用ならない上に、
私の中から無くなった。

私はまさに理解する。
それは私達二人の間にある、と。

そして、
どんな通信も引き出す事が出来る。

その湿った岩から。
Donnelly did not pass through the caves.

From here on in, his guidance, unreliable as it is, is gone from me.

I understand now that it is between the two of us, and whatever correspondence can be drawn from the wet rocks.

text key="tunneld"

ドネリーの依存は
真に不変な私のそれでもある。

偽りの夜明けに起き、
私の見るその光景が

私の涙をつたって
移り気に流れるように、

たとえ、
変容していたとしても、

私には分かる。
彼の到達は常に私の上方にある。
Donnelly’s addiction is my one true constant.

Even though I wake in false dawns and find the landscape changed, flowing inconstantly through my tears, I know his reaching is always upon me.




     

2019-11-10

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その15

text key="middlepatha"

彼らはヤコブセンを
春の早い時期に見つけた。

雪解けがちょうど来た頃だ。

彼が死んでから、
7ヶ月近く経っていたが

彼の身体は神経までも
すぐに凍っており、

腐敗は始まってさえいなかった。

彼はもがいていた。
その小道を半分降りた所で。

おそらく、
居なくなったヤギを探していたか、

もしくはおそらく、
錯乱状態で。

そして、事切れる。

カギ爪のように丸まって。

冬の月の真下で。

動物達でさえ、
彼の遺体を避けていた。
つまり、

本土の人間達は
それを持ち帰る事を
不吉だと考えていた。

ドネリーは主張する。

彼らはそれを
その洞窟まで引きずった、と。
溶かし、朽ちさせるため。

しかし、彼は判明している。
当てにならない証言者だと。
They found Jakobson in early spring, the thaw had only just come.

Even though he’d been dead nearly seven months, his body had been frozen right down to the nerves and had not even begun to decompose.

He’d struggled halfway down the cliff path, perhaps looking for some lost goat, or perhaps in a delirium and expired, curled into a claw, right under the winter moon.

Even the animals shunned his corpse; the mainlanders thought to bring it home unlucky.

Donnelly claims they dragged it to the caves to thaw out and rot, but he is proving an unreliable witness.

text key="middlepathb"

彼らはヤコブセンを
春の早い時期に見つけた。

雪解けがちょうど来た頃だ。

彼が死んでから、
7ヶ月近く経っていたが

彼の身体は神経までも
すぐに凍っており、

腐敗は始まってさえいなかった。

彼の指の爪は生前のままで、
痛みが出そうなほどに、
噛まれていた。

そして、
彼らは爪の下に見つけた。

あの洞窟深くで育つ、
リン光を発するコケを。

彼の体力が落ち始めた時、
彼が島の下で何をしていたか、
全く分からない。

彼はもがいていた。
その小道を半分降りた所で、
再び。

おそらく錯乱状態で。

おそらく避難小屋の暖を
求めようとして。

石に巻き付きながら、
事切れる寸前に。
They found Jakobson in early spring, the thaw had only just come.

Even though he’d been dead nearly seven months, his body had been frozen right down to the nerves and had not even begun to decompose.

His fingernails were raw and bitten to the quick; they found the phosphorescent moss that grows in the caves deep under the nails.

Whatever he’d been doing under the island when his strength began to fail is lost.

He’d struggled halfway up the cliff again, perhaps in a delirium, perhaps trying to reach the bothy’s fire, before curling into a stone and expiring.

text key="middlepathc"

彼らはヤコブセンを
春の早い時期に見つけた。

雪解けがちょうど来た頃だ。

彼が死んでから、
7ヶ月近く経っていたが

彼の身体は神経までも
すぐに凍っており、

腐敗は始まってさえいなかった。

彼の周りでは、

小さな花々が
弱々しい太陽向かって伸びていて、

ヤギ達は幸せそうに
順応していた。
羊飼いの居ない生活に。

そして、その谷の近くで、
自由に草を食べていた。

ドネリーは報告している。

彼らはその死体を放り投げた、と。
恐れと嫌悪の中。
縦坑の底へと。

しかし、
私はこの話に確証が持てない。
They found Jakobson in early spring, the thaw had only just come.

Even though he’d been dead nearly seven months, his body had been frozen right down to the nerves and had not even begun to decompose.

All around him, small flowers were reaching for the weak sun, the goats had adjusted happily to life without a shepherd and were grazing freely about the valley.

Donnelly reports they hurled the body in fear and disgust down the shaft, but I cannot corroborate this story.

text key="thirdbeacha"

アンテナよ。
私は君のためにトーチになろう。

私は天から落ちる。

ひび割れたコンクリート製の
古代の電波のように。

地下の泉と
土中の凍った伏流水を経て。

私の内臓と心臓の
細菌を経て。

底の抜けた舟と、

忘れられ、そして、
誰一人死ぬ事の無かった、
トロール船を経て。

隠修士やロトの妻のように、

私は化石になり、そして、
その岩の中に穴をあける。

私を受け入れてくれるように。
ずっと。
I will become a torch for you, an aerial.

I will fall from the sky like ancient radio waves of flawed concrete.

Through underground springs and freezing subterranean rivers.

Through the bacteria of my gut and heart.

Through the bottomless boat and forgotten trawlers where nobody has died.

Like the hermit and Lot’s wife, I will fossilise and open a hole in the rock to admit me through.

text key="thirdbeachb"

ここを探索する事は、

受け身になるという事であり、
その旅を内面化する事であり、
そして、

その境界を破ろうとは
思わない事だ。

私は自分の舟を燃やし、
この病気にもかかったので、

これは私にとって、
より容易になった。

何回もの遠征が必要となるだろう。
この微小大陸を横断するには。

つまり、
それには必要となるだろう。

百万の神経細胞の死が、
有り余る素数が、
無数のサービスステーションが、

そして、迂回路が。

最終出発地点に着くための。
To explore here is to become passive, to internalise the journey and not to attempt to break the confines.

Since I burnt my boats and contracted my sickness, this has become easier for me.

It will take a number of expeditions to traverse this microcontinent; it will take the death of a million neurons, a cornucopia of prime numbers, countless service stations and bypasses to arrive at the point of final departure.

text key="thirdbeachc"

この海岸は
人生を終わらせる場所ではない。

ヤコブソンはそれを理解していた。
ドネリーもそうだった。

ヤコブソンはそれを実行した。
あの小道を戻る途中で。

ドネリーは信用を失い、
そして、死ぬために帰郷した。

私は恩恵を受けている。
歴史の、進歩の。

誰かがアンテナを立てた。

このような暗黒の波の中、
私を案内するための。

それは岩を照らす灯台。

リン光を発するコケのように。
This beach is no place to end a life.

Jakobson understood that, so did Donnelly.

Jakobson made it halfway back up the cliff.

Donnelly lost faith and went home to die.

I have the benefit of history, of progress.

Someone has erected an aerial to guide me through these black waves, a beacon that shines through the rocks like phosphorescent moss.

text key="cavesentrance"

その洞窟に、はい降りている時、
私は滑り落ちて、
自分の脚を怪我した。

大腿骨が折れていると思う。

それは明らかに菌が入っている。

その皮膚は鮮やかで、
突っ張ったピンク色に
変わっている。

そして、
その痛みは波に乗って、
押し入ってくる。

私の海岸線に寄せる、
冬の潮流。

私の石の痛みを
押し流しながら。

私は避難小屋に戻ろうと奮闘した。
静養するため。

しかし、
それははっきりとしていった。

一本の道しかなく、
しかも途切れていそうな事が。

あのトロール船から盗んできた
医療用品が

それらの目的を唐突に見つけた。

それらは私を正気に留めるだろう。
私の最後の登りに対して。
Climbing down to the caves I slipped and fell and have injured my leg.

I think the femur is broken.

It is clearly infected: the skin has turned a bright, tight pink and the pain is crashing in on waves, winter tides against my shoreline, drowning out the ache of my stones.

I struggled back to the bothy to rest, but it has become clear that there is only one way this is likely to end.

The medical supplies I looted from the trawler have suddenly found their purpose: they will keep me lucid for my final ascent.




     

2019-11-09

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その14

text key="toppatha"

脚注にて、
その編集者は述べる。

この場所で、
ドネリーの精神は狂っていった。

梅毒のため。

彼の全身は崩壊した。
酒に酔った運転手のように。

彼は信用に足らない。

なぜなら、
彼の主張の多くは確証が無く、

彼は色彩豊かな絵も
描いて”は”いるが、

彼の発言の大部分は
彼の熱病に直接、
由来するかも知れない。

しかし私はここに来て、
そして知る。

ドネリーがそうであったように。

この場所は常に、
半分、想像である、と。

その岩や洞窟でさえ、
揺らめき、ボヤけるだろう。

右目のみならば。
In a footnote, the editor comments that at this point, Donnelly was going insane as syphilis tore through his system like a drunk driver.

He is not to be trusted – many of his claims are unsubstantiated and although he does paint a colourful picture, much of what he says may have been derived directly from his fever.

But I have been here and I know, as Donnelly did, that this place is always half-imagined.

Even the rocks and caves will shimmer and blur, with the right eyes.

text key="toppathb"

彼は自分の身体を医療学校に委ね、
その死の21日後、

生徒一団のため、
正規に開腹された。

その報告は
彼の本の私の所持している版に
含まれている。

梅毒は彼の内蔵を
崩壊させていた。

酒に酔った運転手のように。

彼の臓器を這い回り、
皿の上の卵みたいに。

しかし十分な詳細も残っていた。
大まか検査であっても。

そして、私が疑ったように、

彼らは見つけた。
腎臓結石の明確な証拠を。

彼は人生の最後の数年を
かなりの痛みの中で
過ごしていそうだ。

おそらくこれが理由だろう。
アヘンチンキ/鎮痛剤常用の。

その利用は
彼を信用ならない証人にするが、

私は気づく。
だんだんと彼の領域へ
引き込まれている事を。
He left his body to the medical school and was duly opened out for a crowd of students twenty-one days after his passing.

The report is included in my edition of his book.

The syphilis had torn through his guts like a drunk driver, scrambling his organs like eggs on a plate.

But enough definition remained for a cursory examination and, as I suspected, they found clear evidence of kidney stones.

He is likely to have spent the last years of his life in considerable pain: perhaps this is the root of his laudanum habit.

Although its use makes him an unreliable witness, I find myself increasingly drawn into his orbit.

text key="toppathc"

どのようにドネリーを考えるか?
アヘンチンキ/鎮痛剤と梅毒か?

それは明らかに、
彼の原点ではない。

しかし、
私は見出せていない。

前者が、

この島への彼の訪問の結果なのか、
もしくは、

彼をここに追いやった外圧の結果なのか、
どうかを。

梅毒、

彼がこれらの小道を
よろめき歩くように、

彼の内側をドロドロの
パルプへと壊滅させる酒に酔った運転手。

その梅毒に対しては、
私は共感しか持たない。

私達は全て、
私達の時代の犠牲者だ。

私の病理は、

あの内燃機関と
この酵母の安っぽい発酵だ。
What to make of Donnelly?

The laudanum and the syphilis?

It is clearly not how he began, but I have been unable to discover if the former was a result of his visiting the island or the force that drove him here.

For the syphilis, a drunk driver smashing his insides into a pulp as he stumbled these paths, I can only offer my empathy.

We are all victims of our age.

My disease is the internal combustion engine and the cheap fermentation of yeast.

text key="toppathd"

ヤコブソンの胸郭は、

彼らがドネリーに
話したところによると、

奇形であった。

先天的なものか、
もしくは、

おそらく
幼児期の怪我の結果。

脆く、
膨れ上がっていたそれは、

ひどく軽かった。

これが最終的に彼にした事、

それはおそらく、
彼の心臓の粉砕を抑えられなかった事。

薄暗がりの中、

彼の骸骨、

廃棄された敬意、

石灰化した偽りの海鳥。
Jakobson’s ribcage, they told Donnelly, was deformed, the result of some birth defect or perhaps a traumatic injury as a child.

Brittle and overblown it was, and desperately light.

Perhaps it was this that finally did for him, unable to contain the shattering of his heart.

In half-light, his skeleton a discarded prop, a false and calcified seabird.




     

2019-11-07

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その13

text key="bothya"

持ち物:

架台テーブル×1

私達が最初の家で、
壁紙を広げた時のもの。

折りたたみ椅子×1

私は君を笑った。
これを湖でのキャンプに持ってくるから。

後で私は気まずくなり、
それで君は笑った。

この日記、

つまり、
壊れたバネのベッド。

そこで一度眠ったならば、
君は覚えておかないといけない。
夢を見ない事を。

着替え。

ドネリーの本。

エディンバラの図書館から盗んだもの。
ここに来る途中で。

私はそれら全てを燃やすだろう。
最後の朝に。

そして、
自分のアンテナを作るのだ。
Inventory:
a trestle table we spread wallpaper on in our first home.

A folding chair; I laughed at you for bringing camping in the lakes.

I was uncomfortable later and you laughed then.

This diary; the bed with the broken springs – once asleep, you have to remember not to dream.

A change of clothes.

Donnelly’s book, stolen from Edinburgh library on the way here.

I will burn them all on the last morning and make an aerial of my own.

text key="bothyb"

そのオイルランプが切れた時、

私はトーチを拾わず、
月明かりを使った。
読むに際して。

要旨の最後の断片を
私がそれから引き出した時、

私はドネリーの本を投げるだろう。
その崖から。

そして、おそらく、
私自身もそれと共に。

ひょっとすると、

それは洞窟を巡って、
流れ戻り着き、

その泉から噴出するかも知れない。
雨が来た時に。

隠修士の洞窟への、
その帰路として。

おそらくそれは戻っているだろう。
机の上に。
私が起きた時には。

私はそれを海へと
投げたような気がする。

以前に、何度も。
When the oil lamps ran out I didn’t pick up a torch but used the moonlight to read by.

When I have pulled the last shreds of sense from it, I will throw Donnelly’s book from the cliffs and perhaps myself with it.

Maybe it will wash back up through the caves and erupt from the spring when the rain comes, making its return to the hermit's cave.

Perhaps it will be back on the table when I wake.

I think I may have thrown it into the sea several times before.

text key="bothyc"

三匹の鵜。

夕暮れ時に見えたそれらは
降りては来なかった。

この家は、石造りで、
ずっと以前に死んだ羊飼いに建てられた。

中にあるもの:

私のキャンプ用ベッド、
ストーブ×1、
テーブル×1、
椅子がいくつか。

私の服が何枚か、
私の本が何冊か。

洞窟群。
これらはこの島の腹を取り除き、
それを飢えたままにしている。

私の手足と腹。
これらも飢えている。

この肌、
これら臓器、
この落ちた視力。

私のトーチのバッテリーが
切れる時、

私はその洞窟群へ降り、
そして、リンの光だけを辿り、
家に向かうだろう。
Three cormorants seen at dusk; they did not land.

This house, built of stone, built by a long-dead shepherd.

Contents:
my camp-bed, a stove, a table, chairs.

My clothes, my books.

The caves that score out the belly of this island, leaving it famished.

My limbs and belly, famished.

This skin, these organs, this failing eyesight.

When the battery runs out in my torch, I will descend into the caves and follow only the phosphorescence home.

text key="bothyd"

私の心は、
廃棄物で埋め立てられる。

こんな偽りの夜明け、

まだ明るくない時間の
目覚め。

私は汗を流す。
君のために。
ほんの数時間。

そして、
自分の毛布を一つにまとめる。

私はいつも聞いている。

これら失われた海岸で、
その波が崩れるのを。

もうカモメ達は、
忘れてしまったそれを。

私はこのビンを
自分の耳へ持ち上げる。

私にとって、
そこにあるのは、

このヘブリディーズ諸島の
音楽だけだ。
My heart is landfill, these false dawns waking into whilst it is still never light.

I sweat for you in the small hours and wrap my blankets into a mass.

I have always heard the waves break on these lost shores, always the gulls forgotten.

I can lift this bottle to my ear, and all there ever is for me is this Hebridean music.




     

2019-11-05

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その12

text key="goatsheda"

ドネリーは書いている。

彼らが彼らの動物達を
ここで放牧するとき、

常に雨が降っている、と。

最近、
ここが雨だった形跡は無い。

枝葉は全て静止している。
別の星から返ってくる電波のように。
When they graze their animals here, Donnelly writes, it is always raining.

There’s no evidence of that rain has been here recently.

The foliage is all static, like a radio signal returning from another star.

text key="goatshedb"

難破したトロール船の貨物室の中で、
私は見つけた。

数トンにもなりそうな、
つや出しペンキを。

おそらく彼らは、
それを輸入していた。

私はむしろ、それを用いて
この島を装飾しようかと思う。

肖像と象徴で。

私達の惨事の。
In the hold of the wrecked trawler I have found what must amount to several tons of gloss paint.

Perhaps they were importing it.

Instead, I will put it to use, and decorate this island in the icons and symbols of our disaster.

text key="goatshedc"

雨の中のクローマー(地名)。
修学旅行。

私達は一緒になって、
バス停に避難した。

畜牛のように群らがって。

先生達は、
どんよりとした羊飼い。

刻々と湿っていく、
私のポケットの砂。
Cromer in the rain; a school trip.

We took shelter en masse in a bus stop, herded in like cattle, the teachers dull shepherds.

The sand in my pocket becoming damper by the second.

text key="uppervalley"

その避難小屋は最初、
1700年代初期に建てられた。

その頃までには、
羊飼いは職業として確立されていた。

最初に羊飼いを専業としたのは
ヤコブソンと呼ばれる男だった。

彼は、遊牧をしている、
スカンジナビア人一族の生まれ。

彼は教養/繁殖ある人物として、
みなされていなかった。
本土の人間からは。

彼は毎夏、ここにやってきた。
その避難小屋を建てている間。

期待していた。

富豪になる事が、やがては、
彼を、妻を、そして、
一族を守ると。

ドネリーは記録している。
それは上手くいかなかった、と。

彼は、ある病にかかった。
彼の反抗的なヤギ/好色漢から
移されて。

そして、死んだ。

それを完成させた2年後に。

彼のためにその崖に白い線を掘る者は、
誰も居なかった。

どちらの時にも。
The bothy was constructed originally in the early 1700s.

By then, shepherding had formalised into a career.

The first habitual shepherd was a man called Jakobson, from a lineage of migratory Scandinavians.

He was not considered a man of breeding by the mainlanders.

He came here every summer whilst building the bothy, hoping, eventually, that becoming a man of property would secure him a wife and a lineage.

Donnelly records that it did not work: he caught some disease from his malcontented goats and died two years after completing it.

There was no one to carve white lines into the cliff for him either.




     

2019-11-04

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その11

text key="shafta"

私がその縦坑を
初めて覗き込んだとき、

私は感じたのだ。

私の腹の中の石が
確実に移動した事を。
When I first looked into the shaft, I swear I felt the stones in my stomach shift in recognition.

text key="shaftb"

どんな納骨堂あるのだろうか?
この奈落の底には。

どれほど多くの羊飼い達が死んだなら、
この穴を埋められるだろうか?
What charnel house lies at the foot of this abyss?

How many dead shepherds could fill this hole?

text key="shaftc"

これか?
ポールがフロントガラス越しに
見たものは?

ロトの妻ではなく、
彼女の肩越しの光景でもない。

それは、

山腹の傷跡であり、

暗黒への陥落であり、

永遠であり。
Is this what Paul saw through his windscreen?

Not Lot’s wife, looking over her shoulder, but a scar in the hillside, falling away to black, forever.




     

詩的な表現の読み取りと、その翻訳書きかけは素人には難しい…。