2019-10-17

『Dear Esther』を日本語訳してみる:その0

それに至るまで

PSストアのセールの時に、以前から気になっていた『Flowery』と合わせて、そんなに思い入れ無く、『Everybody’s Gone to The Rapture』を購入したら、これが思いの外、刺さる内容で、いたく気に入ってしまった。それで、同じ開発会社の作品であり、ウォーキングシミュレータの走りとも言われる『Dear Esther』にも興味を持った。これにはPS4版もあるようだが、海外のみの配信のようで、日本ではPC版を対象としないといけないみたい。ただ、スチームで配信されているものは日本語対応されておらず、見送りかな…、と思いつつ、「日本語」を追加して検索すると、有志の翻訳MOD的なものが見つかった。これで日本語で遊べるなと、スチームのセールを待った。

もともとそんなに高くないものだが、セールで250円ほど。日本語化をしようとしたところで、うん?となる。どうやら現状、入手出来る翻訳ファイルは、旧バージョンへ対応したもので、記載された手順では、現状の『Landmark edition』には使えなかった。だめなのか…、と、もう少し調べてみると、やはりそうだった。合わせて、少し前まではPlayism版というのが配信されていて、しかし、今はなぜか配信が停止されていることも分かった。

そんな中、というか、読み逃していただけの事だけど、Landmark Editionは字幕用のXMLファイルを直接編集すれば、簡単に日本語対応できることが分かった。ならば、旧版の日本語ファイルの内容をこのXMLファイルに書き込んじゃえば、いけるな、と。で、まずはガチャガチャと英語字幕を日本語に置き換えてみる。ゲームを起動すると、上手く日本語の字幕が表示されたのだけど、2つ不満があった。

一つは、字幕を読み切る前に自動的に消えてしまう事。字幕としてはそれなりに長い文章が、ゲーム中、一画面で表示される。改行なんかの文章成形はないので、読みにくく、また、文章の内容自体も分かりにくい。なもんで、読んでいる途中、最後まで読み切る前に消えてしまう。

この改行問題に関しては、XMLファイル内で改行コードが上手く反映されればうまくいくんじゃないかと考え、エスケープシーケンスとか調べて(\nではダメだったけど…)、いろいろやって、結果、単純にXMLファイルをテキストエディタで開いて、その中で改行すれば、ゲーム画面にも反映され、加えて、ウィンドウ内に表示出来ないほど縦長になった場合も、文章がいい感じに自動スクロールしてくれる事が確認できた。これで一つ目の不満点は解消されそうだ。

二つ目の不満点は、というか、これが本丸なのだけど、日本語の内容が非常に分かりずらい事。『Everybody's…』の場合も、論理的/順序だったセリフや構成ではなく、分かりずらさは持っていた。けれど、それは雰囲気を作るための詩的/抒情的な表現であり、情景が具体的に頭に作れないまでも、(吹替えだからなおさら)雰囲気は非常に強く伝わってきた。今回のゲームの場合、そういう分かりずらさ以前の日本語の問題に思えた。よくある翻訳調の文章というやつに感じられたので、原文はどんな感じになっているんだろうと、興味本位で覗いてみたところ、意味を反対にとっているような明らかな誤訳がいくつか目に入ってきた。

もともとの英文自体が意味を取りずらい難しい文章らしいので、仕方ないのかもしれないけれど、こうなってくると、せっかく置き換えて作った字幕ファイルもゲーム体験に対して、意味を持たなくなる。

だから、だけど

この時点で、ゲーム自体は殆ど進めておらず、字幕の表示確認ぐらいだった。たかが250円、されど250円。折角だから、自分の納得いく字幕でゲームやってみようかと、日本語への置き換えを始めてみた。

いでよ、グーグル翻訳、いでよ、英辞郎、と、辞書引き引きな日本人の典型的なスタイルで、チクチクと置き換え中。前述しているように、なるほど、これは分かりずらい。文意をくみ取ることが上手く出来ないし、そして、本来の英文の雰囲気を残したまま、日本語にするのも骨が折れる。そもそも、この英語が使えない人間がよくもまあ、こんなことをやろうとしたものだ。自らネタバレしていることにもなるし。

でも、ま、旧版の翻訳よりも内容を深くを理解出来てきているし、自分なりに自己満足だけど、上手く日本語に置き換えられた時には、パズルを解いたような快感もあるし、とりあえず、1日数パラグラフのペースで進めている。

個人の楽しみとして、内々に留めておいても、というか、そもそも、そのつもりで始めたのだけど、折角だし、誰かの役に立つかも知れないし、間違いの指摘も貰えるかも知れないし。進めるためのモチベーションというか、外圧というか、逃避というか。まだまだ時間はかかりそうだけど、出来た分を小出しにしていこうかな、と考えている。

最終的には、XMLファイルにまとまっちゃうのだけど、それについては、どうするか判断保留中。とりあえず、英文の全スクリプトは公開されているし、それを翻訳している、っている体で。

はてさて、完走できるのか…。

2019/11/28追記
取り敢えず、完走はした。
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